受験だけでは終わらない「本物の学び」へと導く、英語塾

2016年12月29日
受験シーズン

 大学入試センター試験まで、あと半月余りとなりました。

 写真の本は、通称『赤本』と呼ばれている、大学・学部別の大学入試の過去問題集です。当塾で、大学受験に向けて勉強している高校3年生のAさんが、今、実際に取り組んでいる本です。

 

   dsc_0273

 

 Aさんは、数か月前からこれらの赤本を使い始めました。それまでは、当塾で選定した、市販の『長文読解問題集』と『センター試験問題集』を使って学習していましたが、「志望大学の赤本にも取り組みたい。」というAさんの要望に従って、秋からこれらの赤本も使い始めました。

 しかし、赤本には、『解説が不十分である』という大きな問題点があります。それぞれの本には、「問題」と「解答」とともに簡単な「解説」が付いていますが、わかりやすい丁寧な解説ではありません。なかには、「解説」がまったく載っていない本もあります。したがって、受験生だけで赤本の過去問に取り組んでいると、「とりあえず問題を解いてみただけ…」という “形だけの学習”になってしまい、効果的に学習できない場合が非常に多いのです。

 そこで、Aさんには、赤本を上手に利用して効果的に学習してもらえるように、以下のような形で指導をおこなっています。※なお、Aさんは、通信指導は利用しておらず、授業だけで学習しています。

 まず最初に、自宅で過去問を解き、語句・文法・その他の不明点をできる限り調べてノートに学習してきてもらいます。次に、その自宅学習を踏まえて、授業で詳しい解説とさらなる学習をしていきます。とにかく、「問題を解いただけで終わりにしてしまう」 あるいは 「疑問点を放置した状態のままで学習を終わらせてしまう」ことがないように、授業の中でしっかりと確認と解説をしていきます。そしてさらに、自宅に戻ってから、授業の復習に取り組んでもらいます。

 また、語彙力不足が、Aさんの現在の一番の弱点です。そこで、この弱点を克服するために、授業の冒頭で毎回必ず『単語テスト』を実施しています。この単語テストは、前回取り組んだ赤本の過去問の中から出題します。写真の3枚の用紙が、そのテスト用紙です。Aさんの「自宅学習ノート」および「授業での様子」を基にして、写真のような、Aさん専用のテスト用紙を一回一回作成してテストを実施します。その際は、筆記だけでなく、正しく発音できるかどうかも確認しながら、語彙力の補強に取り組んでいます。

 Aさんは、今回ご紹介した赤本以外のテキストにも取り組んでいるので、学習課題がたくさんあって大変ですが、入試まであと残りわずかです。志望大学に合格できるように、今、最後の追い込みをしているところです。

カテゴリー:英語塾日記

message

長野市南県町にある中川英語アカデミーです。
他の英語塾とは少し違ったカリキュラムで、個人の個性を大切にしながら、英語の学び方を導いていきます。
高校受験、大学受験で結果を出すこととともに
基礎をしっかりと築いて、総合力を身につけていくことにより、
人生において活用できる英語力を育てていきます。